夜間取引

2024.08.22

日本株の取引時間は?夜間取引ができるPTSについても解説

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日本株の取引は主に東京証券取引所(東証)で行われていて、取引時間は平日の日中が基本です。PTS(私設取引システム)を活用した場合、東証の取引時間外で取引を行えることはご存知でしょうか。この記事では日本の株式市場の取引時間(東証とPTS)について、ご紹介します。

日本株の取引時間と基本用語

東証で取引ができるのは基本的に平日の日中だけです。東証の取引時間と、知っておきたい関連用語を解説します。

東証の取引時間

東証の取引時間は前場(ぜんば)と後場(ごば)に分かれていて、前場が9:00〜11:30、後場が12:30~15:00です。また、土日祝日、大晦日と正月三が日は休場のため、取引はできません。
東証については、2024年11月5日から取引時間を30分延伸することが決定していて、後場は12:30~15:30まで取引が可能となります。(2023年9月20日発表)

株式の取引時間と併せて覚えておきたい用語

取引時間と併せて、以下の用語についても覚えておくとよいでしょう。
用語 意味
立会時間 東証で株式などを取引ができる時間のこと。
寄付(よりつき) 前場と後場でそれぞれ最初に成立した取引のこと。特に前場の最初の取引について使われることが多く、後場の寄付は「後場寄り」と呼ばれる。
引け 前場と後場の最後の取引のこと。後場の最後の取引は「大引け」と呼ばれる。
始値(はじめね) その日の最初に取引された価格のこと。(「寄付」と同じ意味で使われることもある)
終値(おわりね) その日の最後に取引された価格のこと。一般的には大引けで形成された株価が終値となりますが、大引けで売買がない場合もあります。そうした場合でも、当日中の取引価格のうち最後のものを「終値」と呼んでいます。

日本株の取引時間に関する注意点

取引時間における注意点についてご紹介します。

前日の「終値」と翌日の「始値」は一致しない

前日の「終値」と翌日の「始値」は必ずしも一致しません。取引所では、投資家が出した注文の価格によって売買価格が変動します。 前日の終値はあくまでも前日の最後に取引された株価であり、前日と当日とでは、投資家が出した注文の価格が異なります。そのため、翌日の始値は前日の終値から始まるわけではありません。誤解されがちですが、終値と始値は一致しないので、前日の終値と同様の価格で翌日に売却(または、購入)できません。この点にはご注意ください。

東証の取引時間外でも注文はできる

通常、株式の取引は、東証が開いている時間内でしか行えません。しかし、PTSに接続しているネット証券では、立会時間外に注文を入れることができます。
なお、PTSでの取引時間は証券会社毎に異なりますので、利用前に確認しましょう。

ジャパンネクスト証券のPTS

ここでは、PTSの概要と、利用する上でのメリットと注意点をご説明します。

PTSについて

PTSとは、Proprietary Trading Systemの略で、私設取引システムのことをいいます。つまり、証券取引所を介さずに株式の取引ができる取引施設のことを指します。通常、東証では取引時間外に売買できませんが、PTSを利用すれば、時間外でもリアルタイムでの取引が可能となります。
現在日本では、PTSの運営会社は3社あります。なかでもジャパンネクスト証券のPTSは、取引時間がデイタイムセッション(日中取引)とナイトタイムセッション(夜間取引)に分かれており、夜間においてもリアルタイムで取引を行うことができます。

PTSのメリット・注意点

PTSのメリットには呼び値の細かさや手数料などが挙げられますが、その他に、ジャパンネクスト証券のPTSでは、日中だけでなく夜間もリアルタイムで取引可能という点があります。例えば、夜間に経済に影響するようなニュースが発表された場合や、東証の取引時間終了後に行われることが多い決算発表を、ジャパンネクスト証券のPTS夜間市場を利用すれば、翌日の取引開始時間を待たずに対応することができるのです。
夜間市場では、日中にストップ高(安)となった銘柄の価格がリセットされるため、夜間市場でさらに価格が上がったり(下がったり)することもあります。
一方で、個別銘柄に関する重大ニュースが発表された場合は、ジャパンネクスト証券が売買を制限、または停止する場合もありますし、銘柄によっては十分な流動性がなく値動きが極端になる可能性も否めないため、注意が必要です。

夜間取引が可能な証券会社

ジャパンネクスト証券のPTSは、SBI証券・楽天証券・松井証券などを通じて利用できます。ただし、証券会社によって利用できる時間が若干異なります。主なPTSに接続している証券会社の取引可能時間は以下の通りです。 ※2024年8月時点
デイタイムセッション ナイトタイムセッション
SBI証券 8:20~16:00 16:30~23:59
楽天証券 8:20~16:00 17:00~23:59
松井証券 8:20~15:30 17:30~26:00

取引時間を把握して、効率的な投資を

株の取引は日中にしかできないというイメージを持っている方も、少なくありません。しかし、ネット証券を利用することによって、立会時間外の注文が可能となります。なお、ジャパンネクスト証券のPTSが運営するナイトタイムセッションであれば、リアルタイムで夜間に株取引ができます。ぜひご自身のライフスタイルに合った投資方法を見つけてください。

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